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新米・坊守さんのつぶやき

2018.09.13 〜本日のつぶやきは副住職・公輔によるものです〜

 

911日、海外での仏教、そして日蓮宗がどのように信仰されているかに興味を抱いている私は、熊本市の寺院で行われた「海外布教講習会」に参加してきました。

現在日蓮宗だけでなく、各宗派が世界中に寺院を建て、布教の拠点としています。

 日蓮宗は、アメリカ合衆国にある15ケ寺をはじめ、東南アジアやヨーロッパなどでもお題目を弘めようと、各地に僧侶が派遣され布教活動をしています。

 この日の講師を務められたのは、日系二世としてアメリカ国籍を持ち、大阪の寺院で修行され、日蓮宗僧侶の資格も取られたお上人。現在アメリカの西部ネバダ州ラスベガスにある観音寺という寺院の主任を務める方でした。まさに、アメリカ人と日本人の両方の視点を持たれた方!

 ラスベガスと言えば、世界中に有名な街!そこにも日蓮宗の寺院があるのです!

 アメリカでは、毎週日曜日は信仰の日とされ、家族で教会に出かける習慣があるようで、観音寺にも50人ほどの信者さんが来られ、ご祈祷や唱題行を中心とした布教活動をされているそうです。

 海外では「仏教=禅」と思っている方が多いようですが、これは現在の日本でも同じことで外国人旅行者だけでなく日本人も座禅をしたいという方が多くおられますね。日本でも世界でも、禅を仏教の入口として興味をもった方がさらに踏み込んで、日蓮宗の寺院に来てもらう事。これが、これからの共通の課題であるようです。

 中でもアメリカ人の檀信徒に多く求められているのが、ご祈祷!

 日蓮宗のご祈祷は、大荒行堂での日間の修行をした者だけがすることを許されているのですが、その時に使う、木剣(ぼっけん)という仏具。これを現地の檀信徒にはスターウォーズのジェダイが持っているライトセーバーと同じようなものだ、と説明しているそうです。

 さすが映画大国 アメリカですね!ご祈祷で使う木剣がライトセーバーで、私たち僧侶がジェダイであるなんて、考えたこともありませんでした。この説明はまさに日本人にも分かりやすく、さらに興味をもってもらえるだろうな〜と思ったのです。

 では日本にいる私が、多くの人たちに日蓮宗に興味を持ってもらうためにできることは何だろうかと、改めて考えさせられた講習会なのでした。


2018.07.28 沖縄に行ってきました 〜後半〜

慰霊の日の前日、沖縄にある唯一の日蓮宗のお寺・法華経寺に
副住職と一緒にお参りに伺ったのですが、
そこにはこのようなお塔婆が奉納されていました。

「沖縄戦敵味方一切ノ犠牲者霊位断迷開悟離苦得楽」

沖縄戦で命を落としたアメリカ人を含む全ての犠牲者が、
迷いを断ち悟りを得、苦しみから離れ楽を得ますように

と祈念したお塔婆です。

私は戦争を知らない世代ですから、想像を絶する苦しみや葛藤にたくさんの方が
今もなお支配されている事を、本当の意味で理解することは出来ないと思います。
唯一の地上戦が行われた沖縄では、20万人もの日本国民が命を落としましたが、
そんな場所で目にした「敵味方一切の犠牲者を供養する」という祈りが、
私の迷いをも拭ってくれたような気がします。

8月15日は、終戦記念日です。
ご先祖様を偲びお見送りする盆明けがこの日と重なった事は、
偶然ではないのでしょう。

今年も忙しいお盆がやってきます。
熱中症にならないよう、皆さん頑張りましょう!


2018.07.26 沖縄に行ってきました 〜前半〜

長らくご無沙汰をしており、大変申し訳ありません。
皆様、お元気でしょうか。
西日本豪雨で被災された方におかれましては、心中お察しいたします。
くれぐれも早い復興をと願うものの、災害レベルのこの暑さの中、
くれぐれも熱中症には気を付けて、無理をしないでください。

さて、夏と言えばもちろんお盆ですが、
私達日本人が忘れてはいけない「終戦記念日」がやってきます。

学生の頃、恥ずかしながら太平洋戦争についてほぼ無知な状態のまま
私はアメリカの大学へ留学しました。
そして二年目に同時多発テロが発生し、ある衝撃的な発言を聞いた事により、
ようやくアメリカと日本の歴史について深く考えるようになりました。

「何も予告せずにこんな事をするなんて、まるで真珠湾攻撃だ!」と、
その頃授業を担当していたうアメリカ人の教授が言ったのです。

それまで私はアメリカは自由の国で、差別は少なからずあるにしろ、
日本に対してそのような感情を抱いているとアメリカ国民がいると思っていなかったので、
とてもショックを受けたのを覚えています。

帰国後も英語教育の仕事に携わっていた私は、アメリカ出身の同僚と仕事する事も多々あり、
日本人と変わらずに対等で良好な関係を築く事が出来ましたが、
彼らとこの戦争の話しをした事は、いまだありません。

そんな中、先月副住職と沖縄へ行かせていただきました。
日蓮宗青年会が毎年6月23日の「沖縄戦終結の日」に行う
慰霊行脚に同行させてもらったのです。

〜次回に続く〜


2018.06.12 紫陽花の季節ですね

早いもので2018年も半年を過ぎ、折り返し地点に差しかかりました。
時間が過ぎていくのはあっという間ですが、
それでも季節や風景などを慈しむ心を失いたくないと思う、
今日この頃です。
お寺では、きれいな紫陽花が花を咲かせています。

ジメジメした梅雨の季節も、恵みの雨をもたらしてくれているんだと、
感謝しなくてはですね。



2018.05.17 科学と仏教

皆さま、ご無沙汰しております。
長い間サボってしまっていてすみません。
今日は久しぶりに新米・坊守の「考えすぎネタ」をお送りします。そうです、長文です(笑。
お忙しい方は、時間がある際にお読みくださいね。

先日、厄払いをしにお寺にお越しになった若い方がいらっしゃいました。
「もしかしたら、憑かれているかも・・」というご相談でした。
  滅多にないご相談に私も立ち会い、改めて考える機会を頂いたのでした。

幽霊、皆さんは信じますか?
中にはお寺の人(特にお坊さん)は全員霊感があるのでは?と思われる方もいらっしゃいますが、
うちのお寺のお坊さんは、2人ともそういう能力は持ち合わせておりません。

そういう私も霊感は0ですが、実家の母が少しだけあるので、
幽霊はいるものだと小さい頃から思っていました。
が、自分には関係ないものだとも思っていました。
目に見えないものは、ただ「お話の中に存在するもの」としてしか
捉えられなかったのです。
しかし、お寺に嫁いでからは、その考えが少しずつ変わってきました。

幽霊だけではなく、仏さまやご先祖さま、死後の世界・・。
もっと言えば「悟り」や「感謝」「ご縁」など、
そのものが 目に見えないもの。
そういうものを疑いなく信じること、そして精進すること、
それが仏教なんですよね。

なんとなく、そういったものを感じるようになってきました。

昨今科学の力がどんどん進歩し、
100年前には確認出来なかったあらゆるもの(病原菌など)の存在が
当たり前となっています。
住職いわく、「悟りの状態」を脳波で表す研究などもされているそうです。
そうして仏教も形を得て、科学の力で証明される日も、もしかして近いのかもしれませんね。
そうしたら、もっとお寺が社会に必要とされるかも!寺離れの現状を打破出来るかも!
なんて思ったりもしますが、
でも、形にはしてほしくない、そんな風にも思ってしまう私なのでした。
 



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